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北米西海岸労使交渉(10)




6月4日、ロサンゼルス港湾局の森本氏に最新情報を聞いた。

今回の交渉の最も重要な議題は以下の2点である。 

1.保健給付とその費用負担をどうするか・使用者が負担するか。組合が負担するか?

オバマケアの実施にあたり現在組合員が加入する高額保健に掛かるオバマケアタックス150ミリオン(150億円)の負担増加分を労使のどちらがもつのか?

The six-year duration was introduced in 2002 following the 10-day shutdown and was repeated in 2008. Prior to that contracts had lasted three years. Shippers, carriers and other industry players prefer six-year agreements because they mean longer periods of labor peace. But the union is seeking a three-year contract this time. At the JOC’s TPM conference in March, PMA President James McKenna indicated that negotiators may decide to postpone the issue of who — dockworkers or employers — must pay for an estimated $150 million per year Obamacare tax on the union’s premium health care plan under which employers pay 100 percent of premiums in the ILWU health and dental care plan for members and their families, and union members pay just a $1 co-pay per prescription for medicine. Such “Cadillac” plans are subject to tax under Obamacare. Employers have indicated that a cost-sharing formula can be worked out, while the ILWU, in its traditional “no-give-back” strategy, does not want to pay any taxes on its health care plan. Since the tax takes effect in 2018, some have the idea that by then Congress will change Obamacare to eliminate the tax. If not, the union and employers can revive the issue then as part of a separate negotiation.
(JOC)

この点はまさに現在交渉の最中であり、行方はわからない。ただし、今回の話合いのなかで

契約期間を6年から3年にし、その間、状況の変化(例えば政権の交代や保健改革の状況変化など)

を見ながら再考する方向も検討される可能性が否定できない。



2.また、2002年に双方で合意した自動化をどこまですすめるのか?


The 2002 contract gave employers the right to use computer technology, and the 2008 contract gave employers the right to introduce automated cargo-handling equipment. The ILWU normally uses the grievance machinery to challenge the new technology, but when the process runs its course, the employer is free to move forward with the technology. As a practical matter, the individual employers normally have many meetings with the ILWU locals and agree upon manning, use of the new equipment and related issues. The goal of employers is to achieve “buy-in” from the locals so that the expensive machinery is introduced smoothly, without work stoppages.

経営側としては、ともかく自動化を進めて機械を導入することで人的労働を減らしコストを軽減したいと考

えている。

仮に稼動が実現した場合、ガントリークレーン1台につき20人のトラッカー、5シフトで作業をしていると

すると、一日100人の軽減が可能となるという。


ただし、自動化がどれほどの人員を削減できるかは今の段階でははっきりしていない。

テストランニングが7月からの予定である。

契約期間を6年から3年にする狙いもそこにあるともいえる。


今のところ、交渉による遅延やオペレーションのスローダウンは見られない。しかし、この数日、夜荷役

ができない状況である。理由はシャーシー不足からきている。


シャーシーの返却がインベントリーの関係で長期化することから、徐々にシャーシーがーシャーシープ

ールに戻ってこなくなっている。これが夜荷役に影響を与えている。


今後、交渉の状況次第でスローオペレーションがあると、ますますシャーシーの不足が生じ、貨物の遅

延やターミナル内の混雑が顕在化する可能性は充分考えられる。


交渉の状況はクローズドミーティングのため、確かなことはわからないが、交渉の状況は決して楽観は

許せないように見える。


組合側だけでなく、使用者側もロックアウトで対抗するという選択も充分に可能性がある。


荷主としてできることは今からでも打てる手段は講じることを薦める。



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