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北米西海岸労使交渉(13)

5月の北米の輸入コンテナ実績の速報値が発表された。それによると昨年比5.9%アップという。

勿論、北米の景気の緩やかな上昇という側面もあるが、今年は状況がすこし違っている。取りも直さず
労使交渉の影響を懸念する荷主の前倒しによる輸入荷物の急増が起因していると思われる。

西海岸、特にロサンゼルス、ロングビーチの実績は今週後半に発表される。

4月に続いて5月の実績アップによって、港湾回りでは深刻な事態が進んでいる。
現在、ロサンゼルス周辺の倉庫はどこの一杯になってきている。

倉庫が一杯になれば、おのずと輸入コンテナの貨物は倉庫に入庫されず、コンテナに入った状態で
倉庫の外や周辺に放置される。 

それは、コンテナだけでなく、コンテナを運ぶシャーシーも放置される。

本来戻るべき、コンテナやシャーシーが港に返却されないために、シャーシーの不足が徐々に顕在化しているという。

港には溢れかえるほどのコンテナが入港してきても、荷主はフリータイムぎりぎりまで引き取りにもこず、
引き取ったあとも、コンテナの中の荷物を倉庫に搬入することもなく、コンテナのまま、放置する。

シャーシーが戻れないことで、コンテナを取りにくるトラック会社もシャーシー待ちで待ち時間が増えてくる。

こうした悪循環がつづいて徐々にターミナル内に混雑が発生する。

組合側が決してストライキをしなくても、ストライキを危惧する荷主の不安感が、在庫を呼び込み、シャーシーを滞留させ、港を混乱させていく。

労使交渉はまだまだ継続審議中である。なにも発表はされていない。

見えない戦略に具体的な対策は見えてこない。

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