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港湾ストライキ 労使交渉進展せず再交渉

皆さんは山崎豊子さんの小説「沈まぬ太陽」をご存知だろうか?

渡辺謙主演で映画にもなり、また 上川隆也主演でテレビでも放映されたので、知っている人は多いのでは。


 この物語の主人公は職場の先輩上司に推薦され、日系大手航空会社の組合委員長に就任する。生来正義感の強い彼は職場の労働状況や待遇改善のため、経営側と激しく対立。欧州訪問中の首相の帰国フライトの日本到着に合わせてストライキを決行すると経営者側に迫り、労働待遇の大幅な改善と勝ち取る。


 しかし、経営者側の報復人事により10年の長きにわたり、当時僻地といわれた支店もない、フライト予定もない劣悪な所に赴任させられる。しかし人間としての真の有り方は何かを問うという社会派小説である。


 ストライキを行うことで待遇や職場環境を改善させることは労働者の権利である。最近はあまり聞かないが、今のJRーかつて国鉄といわれていた日本国有鉄道も春先になるとストを行い通勤や通学時に大変な思いをした記憶を持っている人もおおいはず。


 さて、日本では全国港湾労働組合連合会が、当初予定していた3月12日の24時間ストを延期すると発表した。
9日の交渉で妥結に至らず、23日に再交渉をするという。


 ストは労働者の待遇改善のための手段あり、権利ではあるが、時に国の経済に大きな打撃を与えかねないケースもある。


 記憶に新しいところではアメリカの西海岸で2014年から2015年に掛けて行われた労使交渉はじつに8ヶ月にわたる長期のものとなった。労働者側は戦術としてのストの実施は行われず、熟練オペレーターの温存、コンテナの本船からのスローオペレーションなどの示唆行動を展開。一方、経営者側は夜荷役の中止など労働時間の短縮などで対抗。結果、双方の妥協点が見出せず長期化。


 事態の悪化を危惧する各種団体は政府に事態の好転を働きかえるも大きな進展を見ることはなかったが、最終的には経営者側の大幅な譲歩によってようやく双方の合意に至り契約は妥結された。


 スローオペレーションや夜荷役の中止によって港湾作業は停滞し、結果的に港に着岸できない船が港の沖合いに数日停泊を余儀なくされた。


それによって荷主や物流会社、、船会社が蒙った被害は甚大である。その契約も2019年まで有効で、2019年には再交渉となる。また、東海岸は2018年に契約が更新される予定である。


現在、西海岸労使も東海岸労使も前倒しに協議を進め、双方の有利な条件での締結を目指している。
日本同様、注視の必要がある。



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