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西海岸労使交渉 東海岸労使交渉

既報の通り、ニューヨーク、ニュージャージー、サバンナ、チャールストンなどをカバーする東海岸の労使協定は今年の9月30日で終了する。労使双方はその日に向け、交渉に準備と下地作りに入る。
昨年7月に西海岸の労使が協議のうえで、2019年に終了する協定を3年間延長することで合意した。

このことをうけ、東海岸も同様に3年間の協定延長が確実視されていたふしがある。
しかし、ここにきて、事態は一変。労使双方がある一点で激しく対峙する展開となっている。
それは、双方がターミナルの「自動化」を認めるとするその「自動化」の定義についてである。

じつは、この「自動化」については2008年に行われた西海岸の労使交渉の
主要案件でもあった。ターミナルの中のオペレーションを電動化、自動化して人件費や労災保険の
高騰を抑えたい使用者側と電動化、自動化によって作業員が圧縮されるのを阻止したい組合側が激しく
論議を展開したのが、まさに「自動化」の定義であった。

この時すでにロングビーチターミナルや一部邦船のターミナルでは自動化の計画がかなり進んでおり、
自動化することがある程度既成事実化しつつあった。それを警戒した組合が、一部に自動化の代償として勝ち取ったのがシャーシー管理を船社から切り離し、組合員の受け皿として設立するシャーシー管理会社に委託するという案で双方が歩み寄り妥協した経緯がある。

2014年から2015年にかけて難航した西海岸の労使交渉の争点もさらに進む自動化の波を
どこまで妥協しつつ着地点を見つけるかという点であった。
組合員の待遇や給与に目が行きがちの交渉であるが、実はそこには自動化の波に仕事がなくなっていくことを警戒する組合員の危機感が、交渉を長期化させたともいえる。

現状を容認してすこしでも今の雇用を継続したい組合と多額の投資を必要とする自動化に難色を示す
経営者側の思惑が一致して、西海岸が明年、2019年の交渉を早々と3年先に引き伸ばしたともいえる


同様に自動化をどこまで容認するかという問題が今の東海岸の労使双方に重くのしかかってきている。
自動化を早急にかつ大胆に推進したい経営者側とそれを阻止したい組合側。

次回、東海岸の労使交渉の争点を見ていきたい。



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