2002年、西海岸労使交渉 9月29日から10月8日まで、やく11日に渡って行われた西海岸の経営側による ロックアウトはブッシュ大統領の指揮権発動による、とりあえず解除となった。 10月9日、現場に復帰した多くの関係者がみたものは、沖合に待機する数多くの コンテナ船やターミナル周辺に無造作に放置された空のコンテナや身動きが取れなくなっている 鉄道ターミナルであった。 これだけ長期に滞留が続いたことが過去にないため、どこから手をつけるべきが暗澹たる思いのなかで オペレーションは動き始めた。 ゲートがオープンしたと聞き、トラッカーもコンテナの引き取りや搬入にと押し寄せた。 ようやく引き取った冷凍コンテナの中からでてきたのは、電気が通わずに中で腐敗した 食品であったり、生産ラインに運ばれる予定であった部品であったり、様々だ。 こうした被害をうけた荷主は多い。しかし、ストなどはB/L約款上免責であるため、 貨物になんらかの保険をかけていない荷物は弁償もされず、泣き寝入りするしかない。 たった2週間弱の港の機能の停止が数千億とも言われる経済損失をうんだ。 そのインパクトは計り知れない。 |