米国産牛肉日本向け9月は微増、累計では減少。豚肉は増加 米国食肉輸出連合会(USMEF)が日本及び香港・中国向け2020年9月実績を発表した。 それによると、米国産牛肉の対日輸出は数量ベースで前年同月の2万4041トンから2万4160トンと5%の増加であった。金額ベースでは4%の減少で1億4254万ドルだった。 1月から9月までの累計では23万3730トンと前年の24万1739トンから3%の減少。金額ベースでは15億799万ドルから14億6913万ドルとこちらも3%の減少であった。 一方、米国産豚肉の9月の日本向け輸出量は前年同月の2万7812トンから10%増加して3万746トンだった。金額も、1億2665万ドルで前年の1億1621万ドルから9%増加した。 1月から9月までの累計では27万8352トンから28万4108トンと2%の微増。金額では4%増の11億9239ドルだった。 米中間の取引については前月同様米国発香港と米国発中国本土向けでは大きな差が見られる。 牛肉については、中国本土向けの1月から9月の累計は、前年比160%増加の1万7878トン、金額でも136%増の1億2958万ドルであったのに対し、香港向け累計は数量で5%減少の5万8615トン、金額では9%減の4億7526万ドルであった。 豚肉については更に顕著で、中国本土向けは1月から9月までの累計で、前年比127%増の76万7487トン、、金額で143%増加の17億5615万ドルであったが、香港向けは数量で52%減少で3万3260トン、金額では34%減少して7343万ドルであった。 香港については香港の民主化運動の反動やコロナ禍での経済の停滞もあり、減少に歯止めがかかっていない。一方中国本土向けは牛肉、豚肉ともに、出荷の勢いが維持され、前年比でも大きく増加を示している。 |